旅の日
1689年の5月16日、松尾芭蕉公が弟子と共に、江戸から東北、北陸を巡り、岐阜の大垣まで旅したいわゆる「奥の細道」に旅立ちました。
それに因んで「日本旅のペンクラブ」が、昨日を「旅の日」に設定しています。
このとき芭蕉は45歳、この旅程は600里に達します。もっと凄いのは、一日に数十里を歩いたと言いますから、とんでもない距離とスピードです。
彼は忍者の里、伊賀出身で、若い頃に服部半蔵の一族であったと言われることから、「芭蕉は全国の情報を収集する忍者であった」と言われることも理解できます。
なお、「1里」は明治期以前、約500mと約4kmの2種類が併用されていたようなので、どちらを差していたかで大きく異なります。ちなみに中国での「1里」は約500mです。
いすれにしても体力勝負であったことは間違いないですが、彼はこの旅で素敵な俳句を沢山残しています。
「夏草や兵どもが夢の跡」
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」